地域別・日曜バス旅のおすすめ目的地

日曜日のバス旅とは土曜日のバス旅と違い、次の日が仕事で朝早く起きなければならないと考えるとあまり夜遅くに帰ってくるわけにはいきません。そう考えると、土曜日は遠くの目的地まで行けるとしても、日曜日のバス旅はある程度近場である必要があります。

そういった条件の中で、地域別のおすすめ目的地をご紹介していきます。

「バスツアー」ではなく「高速バスを利用した個人旅行」がおすすめ

日帰りでバスを利用した旅をしたい場合、2つの方法があります。1つ目は昔から国民の間で高い人気を誇ってきたバス会社が企画するバスツアーに参加する、という形になりますが、それだと現地で自由に行動できません。

一方、高速バスを自分で手配する形であれば、現地で時間の制限がない自由な行動が出来ます。バスツアーに参加する場合と比べて個人でバスを予約すると運賃が格段に高くなる、ということもないため日帰りバス旅をするなら高速バスを利用した自由な旅がおすすめです。

同じ区間を新幹線や特急で移動するより、高速バスを利用したほうが圧倒的に運賃が安く済みます。バスの種類・グレードに関しては、現地で思いっきり食事を楽しみたい場合は、少し運賃が高くてもトイレ付きのバスに乗るのが良いでしょう。

東京発の日曜バス旅「富士山・富士五湖エリア」

日本の首都・東京都は様々な高速道路の入り口があり、意外と幅広いエリアに日帰りバス旅で向かう事が出来ます。その中で、特に東京都心在住の方々におすすめしたい目的地が富士山・富士五湖で、こちらは毎週末に国内外からたくさんの観光客がやって来る人気エリアです。

中央自動車道には大月JCTを経て南に向かう複線が存在し、河口湖のすぐそばに位置する河口湖ICまで新宿からわずか約1時間30分で到着します。河口湖ICの付近には様々な人気観光スポットが存在し、バスツアーだと好きな場所に思うようにいけないものの、個人旅であれば自由に行動出来ます。

その中でICそばに位置する富士急ハイランドは敷地内から富士山がよく見えるほか2018年夏から入場料無料になったため、こちらに行ってみる事をおすすめします。こちらは敷地内で富士山を見ながら食事をするだけでも十分楽しめますし、絶叫マシンなどアトラクションを何か一つ体験してみるのも良いでしょう。

富士急ハイランドの北側には富士急行の駅があり、この駅から河口湖駅までは1駅です。河口湖駅から河口湖までの距離はわずか700mほどのため、この駅で電車を降りると10分程度で湖まで到着します。

その河口湖では遊覧船に乗ったり、ロープウェイに乗って近くの山の頂上付近までアクセスして周囲の景色を見渡したり、様々な体験ができます。さらに、湖のそばの観光施設(博物館・美術館など)も多く、温泉に浸かる事も可能です。

なお、緯度的には東京より低いものの標高が1000m近くあり、夏場は涼しい一方で冬場はだいぶ冷えますので十分な防寒対策が大事になります。

名古屋発の日曜バス旅「白川郷」

名古屋駅のバスターミナルからは様々な地域に向かう高速バスが定期運行しています。そんな中、日帰りのバス旅に出かけて非日常体験を味わいたいなら白川郷に行ってみるのはどうでしょうか。朝に名古屋駅を出発する高速バスに乗車すると午前中には白川郷に到着します。

こちらのエリアには日本有数の大都市・名古屋とはまったく違う景色が広がっており、はじめて名古屋からやってきた人達は驚愕する人が多いと言われます。なお世界遺産に登録されて以来、年間を通じて沢山の観光客がやってくるこのエリアは、土産店はもちろん飲食店も多数出店しています。

観光・食事などを楽しんだのち16時台のバスに乗車すれば19時台に名古屋に帰ってこられるため日曜日の旅でも次の日(月曜日)への影響がありません。

大阪発の日曜バス旅「白浜」「伊賀」

大阪から日曜日にバスでどこかに行きたいならば、やはり新幹線では行けないような場所がおすすめです。その中で、夏季に関しては和歌山県の南端地域に位置する白浜町に向かう高速バスに乗ってみるのがおすすめです。町内の白良浜海水浴場には本州とは思えないような美しいエメラルドブルーの海が広がっており、まるで沖縄の海みたいだと話題です。

PM4時頃に出発するバスに乗車すれば20時頃に大阪駅まで戻ってくることができます。また忍者の街として全国的に有名な三重県伊賀市に向かう「忍者ライナー」という高速バスも大阪市から運行しており、注目です。大阪市から伊賀市までの所要時間は約1時間半で、上野市駅周辺には多数の忍者関連観光スポットが存在します。

その他、上野市駅の南口を通る大和街道沿いには今でも古い建物が建ち並んでいてレトロな雰囲気があり、大阪市とは景色が違うため、このエリアも人気です。16時過ぎの忍者ライナーに乗車すればPM6時前に大阪駅まで戻ってくることが可能です。

広島発の日曜バス旅「出雲」

続いて、中国地方最大の都市である広島市から日曜バス旅をするならば、山陽地方から近いものの気候が大きく違う山陰地方の出雲市がおすすめです。

神戸あたりからだと出雲までの日曜バス旅はなかなか難しいものの、広島市から出雲市に向かう場合は高速バスに乗ると約3時間で到着します。市内でのおすすめスポットは何といっても出雲大社といえますが、出雲市駅の北口にある電鉄出雲市駅から出雲大社前駅までの所要時間は30分ほどです。

昼頃に出雲大社に着いて観光を楽しんだのち16時半に出雲市駅を出発するバスに乗れば19時半頃には広島駅に戻ってくることができます。

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福岡(博多・天神)発の日曜バス旅「別府温泉」

九州新幹線が開通した事により、福岡市から鹿児島市まで短時間でアクセスできるようになりました。しかし、九州の東側に位置する大分県や宮崎県に関しては、福岡市から電車で行こうとすると相当な時間がかかります。一方、福岡市の天神駅・博多駅を出発して高速道路を通り大分方面に向かう高速バスに乗車すると、わずか2時間ほどで別府温泉で有名な別府市まで到着します。

市内には日本最大級の広大な温泉街が広がっており、数百軒の温泉旅館が営業しているほか沢山の観光スポットが存在し、全国の温泉フリークの間で大人気です。温泉街の中にはふらっと立ち寄れる外湯(公共浴場)も多数ありますので、福岡市在住の温泉好きのかたが日曜バス旅をするなら別府がいいのではないかと思います。

その他、滞在時間が短くてもよいのであれば、福岡市から宮崎へ向かう事も十分可能です。