岐阜から鳥取に向かうバス旅のアクセス情報やおすすめスポット情報

中国地方の鳥取県は総人口が47都道府県の中で最も人口が少ない自治体ですが、たくさんの名所があるため観光需要は極めて高いという側面を持ちます。そして、京都や大阪からは直通高速バスなどで割とすぐアクセスできますが、中部地方の岐阜からはどのような移動手段があるのでしょうか?また鳥取には具体的にどんな名所があるのでしょうか?

鳥取県は中国地方の北東部に位置する日本海に面した自治体です。そして、岡山県・島根県・広島県といった中国地方の県のほか、近畿地方に分類される兵庫県と接しています。面積は約3500平方メートルと中国地方の中で一番小さく、県の総人口は約55万人です。

人口の大半は東部の鳥取市・西部の米子市に集中しており、この2市の合計人口は約35万人になります。県庁所在地は約20万人の人口を誇る県内最大の都市・鳥取市になりますが、こちらは戦国時代に鳥取城という山城が建てられた事が今日の繁栄の礎となっています。

明治時代に現在の山陰本線にあたる路線が開通して県内の駅が次々に開業し、近畿地方・中国地方西部と鳥取を結ぶ特急電車もできて観光需要が高まっていきました。県の総人口は全国最下位ながら、魅力的なスポットがたくさんあるため日本国内では観光地として確固たる地位を築いています。

2010年に入って高速バス路線がどんどん増えていますが、今のところ、岐阜・鳥取間を直接結ぶ高速バス(夜行バス)というものは存在しません。そのため、岐阜県内のバスターミナルを出発したのち、京都もしくは大阪でバスを乗り換える必要があります。

しかし、バスの発着時刻をうまく計算して予約すると乗り換えの待ち時間は30分程度で済み、2便目のバスにすぐ乗る事ができれば鳥取市まで最短6時間以内で到着します。しかも片道の運賃は2便合計で片道5000円から6000円程度で、新幹線や在来線(特急)で行き来した場合と比べて半額程度です。

ちなみに岐阜駅を起点とした場合、新幹線や特急等を利用しても4時間はかかってしまい、バスで鳥取に向かう場合と所要時間に大差はありません。そのため、あまり運賃をかけずに岐阜から鳥取または鳥取から岐阜へ旅行に行きたい場合は、新幹線や特急スーパーはくとではなくバスを利用してみるのはどうでしょうか?ちなみにバスの乗車時間については、岐阜から京都駅までが約2時間です。

2便目に京都駅から鳥取市に向かうバスに乗った場合は鳥取駅まで約3時間半、米子に向かうバスに乗ると米子駅まで約4時間半かかります。

昔と比べて高速バスの乗車環境はどんどん改善されており、電車を利用する場合と同様に快適な旅ができるようになってきています。バス旅というと一番気になるのがトイレ面だと思われますが、大半の高速バスにトイレはついているので特に心配はいりません。

さらに京都or大阪から鳥取に向かうバスは距離が長いため、途中でパーキングエリアでの休憩タイムが設けられます。バス内のトイレは基本的に利用したくないという場合は、1便目のバスを降りてから駅のトイレを利用したり2便目の休憩タイムでPA内のトイレを利用すればOKです。

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タイミングを見計らって予約をすると、岐阜から鳥取に向かうバス旅において、京都や大阪で2便目のバスを長時間待つ必要はありません。しかし、うまく希望するバスのチケットをとれなかったら、京都駅や大阪駅にて2便目のバスの出発時間まで2時間前後待つ必要が生じます。

その間、駅構内の飲食店等で時間を潰すのも手ですが、京都駅や大阪駅のすぐそばには魅力的な観光スポットが多数あるので駅を出てプチ観光をするのもおすすめです。例えば2便目のバスの時刻まで2時間の空白があると仮定した場合、京都駅のそばでいうと東西の本願寺・東寺・三十三間堂あたりなら歩いてすぐ到着します。

また、京都駅の北口エリアは岐阜県とはまったく違う古風な雰囲気の街並みが広がっているため、ブラブラ散歩するだけでも良い思い出になると思います。大阪駅周辺で言うと、大阪最大の名所である大阪城はJR大阪環状線にて約10分で最寄り駅まで到着しますので、1時間滞在できればある程度じっくり観光できます。

その他、長期旅行をする場合、京都や大阪に着いたらそのまま2便目のバスに乗るのではなく、一泊してから鳥取に向かうというのも良いかもしれません。1泊する形をとれば、駅周辺だけでなく駅から少し離れた名所を訪れる事も出来ます。

続いて、鳥取県東部(北東部)に位置しているため、岐阜県から早く到着する鳥取市の名所をいくつかご紹介します。まずなんといっても、鳥取市最大の名所と言えるのが、全国的な知名度を誇る鳥取砂丘です。こちらのスポットは鳥取駅の約5km北に位置しており、土日と夏季(8月)は「ループ麒麟獅子バス」にて片道300円でアクセスできます。

この砂丘を歩いてみると、中心部からは周囲の高層建物等がまったく見えないため、日本にいながら中東やアフリカの砂漠までやってきたような気分になれます。それだけでなくパラグライダー・らくだ遊覧・サンドボードなどの体験ができますし、冬場は雪が降るため見事な雪景色を観られるのも人気の秘訣です。

また、鳥取市の繁栄の原点となっている鳥取城も人気で、見晴らしの良い場所に設置されたベンチにて絶景を楽しみながら食事を摂るのも良いと思います。

鳥取市に続く県内第2の都市で関西からの直通バスも出ている米子市(人口約15万人)は、鳥取市と並ぶ県内最大級の観光地です。市の西端には3県にまたがる「中海」という湖があり、米子駅から近い事もあって観光客の間では高い人気があります。

その中でも湖に面した「米子水鳥公園」がおすすめで、こちらは山陰地方最大級の野鳥生息地です。園内では常設の望遠鏡を使ってコハクチョウや国の天然記念物に指定されている希少性の高い鳥など様々な野鳥を観察する事が出来ます。

現地では子供の遠足スポットとしても人気なため、特にファミリーでバス旅をする場合には良いでしょう。また、美保湾に面した中国地方有数の温泉地・皆生温泉も人気で、こちらには海に面した温泉宿が多数建ち並んでいます。

海沿いの宿泊施設に宿泊した場合は山や湖ではなく海を眺めながらの入浴ができますし、部屋ではずっときれいな海を眺めながら過ごせます。

参考リンク⇒オリオンツアー … 難波発日帰りバスツアー